ED(勃起障害)について
ED(イーディー)とは、Erectile Dysfunctionの略語で、日本語では「勃起障害」あるいは「勃起不全」と訳されています。性交時に十分な勃起が得られないか、または維持できないために、満足な性交が行えない状態、と定義されています。
EDの原因は、主に身体的な病気が原因のもの(器質的障害)と精神的緊張や精神的な病(心理的障害)などがあります。 日本では40~70歳の男性でいえば、およそ3人に1人がEDであるといわれています。
当院では泌尿器科専門医による診察・カウンセリングのうえ、症状に応じて有効で安全性に優れた認可済みの治療薬を処方することが可能です。プライバシーに配慮した診察を行っておりますので、まずはお気軽にご来院ください。
以下のような症状はご相談ください
- 性行為に満足できていない
- ほとんど勃起することがない
- 勃起するまでに時間を要する
- 勃起の持続時間が短い、途中で萎えることが多い
- 萎えてしまった場合、再び回復させるのが困難
- 以前のような硬さを維持できない など
当院では検査を行った後に処方します
EDが疑われる場合には、当院では十分な問診、血圧測定、心電図検査、尿検査を行い、ED治療薬を服用するにあたっての注意事項のご説明したうえで、適切なED治療薬を処方しています。
ED治療に関しては、自由診療(全額自己負担)ですので保険証は原則不要ですが、尿検査や心電図検査を行った際に別の病気が見つかることがあり、その場合には治療等を要する可能性が高くなりますので、保険証を持参される方がその後の診察がスムーズになります。ご協力をよろしくお願いします。
またED治療薬を使用する場合、併用してはいけない薬がいくつかあります。そのため、万全を期するためにも、お薬手帳など投薬内容がわかるものをご持参してください。ご協力のほどよろしくお願い致します。
ED治療にかかる費用(10%税込み表示です)
初診料 |
4,750円 |
再診料 |
2,160円 |
バイアグラ50mg(先発品)/1錠 |
1,550円 |
シルデナフィル錠50mg(バイアグラのジェネリック品)/1錠 |
500円 |
シルデナフィル錠50mg(ジェネリック品)/初診で4錠処方時の総額 |
6,750円 |
バルデナフィル20mg(レビトラのジェネリック品)/1錠 |
1,320円 |
タダラフィル20mg(シアリスのジェネリック品)/1錠 |
990円 |
初診の場合の費用について(例)
初診の場合でシルデナフィル錠(ジェネリック品)の4錠処方を希望された場合
初診料4,750円+薬剤料500円×4=6,750円となります。
※初診時のみ薬剤の有効性を確認するため最大4錠までの処方となります。
2回目以降は最大20錠まで処方可能です。
(薬剤の種類・組み合わせは自由ですが総量として1回の受診で最大20錠まで可能です。)
再診の場合の費用について(例)
再診の場合でシルデナフィル錠50mg(ジェネリック品)の20錠処方を希望された場合
再診料2,160円+薬剤料500円×20=12,160円となります。
2回目以降に限り、必要ならばタダラフィル錠(シアリス錠のジェネリック品)の処方も行っています。
ジェネリックED治療薬について
後発品はジェネリック医薬品とも呼ばれ、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に販売される、新薬と同じ有効成分・効き目をもつ、価格の安い薬を指します。
インターネットなどを通じて入手した薬剤は品質の面で問題があるばかりではなく、死亡例もあることから危険であるといわれています(ED診療ガイドライン第3版p.45、2018年)。 当院では以下のジェネリックED治療薬を処方しております。
バイアグラのジェネリック |
シルデナフィル錠 |
レビトラのジェネリック |
バルデナフィル錠 |
シアリスのジェネリック |
タダラフィル錠 |
ED治療薬の詳細について
当院で処方するED治療薬各種の説明を以下に挙げます。 なおED治療薬は、性的刺激を起こすことで一時的に勃起を維持するものであり、根本的にEDを完治させるわけではありません。 心因性EDの患者様にはカウンセリングや精神療法を、また器質性EDの患者様には日頃の生活習慣の見直し、原因疾患の治療をしっかり行うことが大切です。
バイアグラ
米国のファイザー社が製造・販売(日本では1999年販売開始)する、世界で初めて認可されたED治療薬です。日本では2種類(25mg、50mg)があります。服用後30分~1時間ほどで効果を発揮します(服用後1時間弱で血中濃度が最高になるとされます)。
使用方法
性行為の1時間前に1日1回1錠を服用します。食事や飲酒の影響を受けやすいので空腹時に服用します。効果の持続時間は5時間程度といわれています。
副作用
顔のほてり(10%程度)をはじめ、頭痛(13%程度)、視覚異常(ぼやける)(2%程度)がみられることもあります。副作用は起きてもほとんど軽度から中等度で、4~6時間が経過した後、症状が治まるケースが大半です。
レビトラ
ドイツ・バイエル社が製造・販売(日本では2004年開始)を行っていたED治療薬で、5mg、10mg錠、20mg錠の3種類がありましたが、現在は製造が終了し、ジェネリックのみが生産されている状況です。バルデナフィルは水に溶けやすいことからED治療薬3種の中では最も即効性で、空腹時服用で服用後20~30分程度で効果を実感できるようになります(服用後約45分で血中濃度が最高になるとされます)。
なお併用禁忌薬が他の2種と比べて多く、現在服用しているお薬をしっかり確認する必要があります。
使用方法
性行為の1時間前に1日1回1錠を服用します。飲酒や通常の食事では影響は受けにくいですが、脂分の多い食事の後では吸収が低下します。 効果の持続時間は6~10時間程度といわれています。
副作用
顔のほてりを感じるほか、頭痛、鼻づまり、動悸、めまい、消化不良などが報告されていますが、重症化したというケースは、ほとんどありません。なおこれらの症状は、薬を継続的に服用するものでもないので、一過性であることが多いです。
シアリス
米国・イーライリリー社が製造・販売(日本では2007年開始)するED治療薬で、5mg錠、10mg錠、20mg錠の3種類があります。食事や飲酒の影響を受けにくく、さらにED治療薬3種の中では最もゆっくりと効き始め(服用後約3時間で血中濃度が最高になるといわれています)、長時間効果が持続するという特徴があります。
シアリスは長時間作用するため、他剤使用で問題が無かった方のみ2回目以降のご来院で処方可能です。したがって当院は初診でシアリスを処方することはありません。
使用方法
性行為の1時間前に1日1回1錠を服用します。他の2種とは異なり、飲酒や高脂肪食の影響も受けにくいとされます。 効果の持続時間は36時間程度といわれています。
副作用
バイアグラやレピドラと比較すると顔のほてりは起きにくいとされていますが、頭痛、消化不良(胸やけ)、背中の痛みなどが報告されています。これらの症状の多くは、時間の経過と共に治まります。