干渉低周波 頻尿・尿失禁治療器
「ペリネスタ」を用いた尿失禁・頻尿の治療について(保険適応)
干渉低周波治療は、薬に頼らない頻尿・尿失禁の治療法(保険適応)です。尿を貯める筋肉・神経に直接電気刺激を行って強化します。下腹部両脇と臀部両脇にパッドを付け、20分間治療用ベッドに寝ているだけで済みます。痛みはありません。
まず専用パッド(税込3,300円;20回程度使用できます)を購入していただき、治療に入ります。最初の3週間で6回まで(週に2回が目安)、それ以後は2週に1回までとなります。
頻尿・尿失禁の薬の効きが悪い方や副作用のため服用できない方に加えて、薬を服用中の方や薬を服用しないで最初から行うこともできます。干渉低周波治療によって軽症の患者様では薬の服用を中止できることもあり、薬を服用しながら続けていただくこともできます。
当院では、干渉低周波治療器「ペリネスタ」を利用した頻尿・尿失禁の治療を導入しております(保険適応)。皮膚表面からの電気刺激による干渉低周波により、膀胱および尿道に刺激を与えます。痛みはありません。副作用を伴わず、良好な治療成績が得られます。
以前は干渉低周波による治療器として「ウロマスター」がありましたが、JIS新規格(第3版)に対応変更できず2017年5月をもって薬事承認取り下げに伴い製造中止となりました。「ペリネスタ」はJIS新規格に適合した、ウロマスターの後継機種で、最新の干渉低周波治療器となります。
こんな症状でお困りの方
- 日中起きている時に8回以上、寝ている時に2回以上トイレに行く
- くしゃみや咳をした時に尿が漏れる
- 重いものを持ったり、階段を上ったりすると尿が漏れる
- スポーツなどで力を入れた拍子に尿漏れすることがある
- 急に強い尿意があってトイレに間に合わず尿漏れすることがある
干渉低周波治療法とは
干渉低周波治療法は、皮膚表面での刺激抵抗の少ない4000Hz帯の中周波電流を用います。 異なる中周波電流(4020Hzと4000Hz)を体内で交差するように流し、位相差により生じる20Hzの低周波により筋肉、神経の刺激を行う治療です。具体的には骨盤底筋や排尿に関する神経を刺激します。
低周波の周波数を調整することにより、麻痺した筋肉に刺激を与え、一方では興奮した筋肉の鎮静がもたらされる効果があります。さらに会陰部の体性神経を介して反射的に骨盤神経の遠心性活動を抑制し、排尿収縮活動を抑制すると考えられています。 皮膚表面は干渉の範囲から外れますので皮膚表面のピリピリ感はほぼありません。
ペリネスタの特長
- 年齢や性別に関わらずご使用いただけます
- 使用中の飲み薬と併用できます
- 腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁に効果
- 着衣のままパッドを貼るだけで行えます
- 経皮的電気刺激で尿失禁治療を行えます
- 皮膚表面での痛みが少なく、効果的に筋収縮を行えます
適応症例
- 神経因性膀胱に伴う頻尿・尿意切迫感及び尿失禁
- 過活動膀胱に伴う尿失禁
- 不安定膀胱
- 腹圧性尿失禁
- 経尿道的前立腺切除術後の尿失禁
- 前立腺全摘除術後の腹圧性尿失禁
適応禁忌症例
- ペースメーカー、除細動器等の埋め込み型電子装置を装着している方
- 糖尿病などによる高度な末梢循環障害のため知覚障害のある方
- 酒気を帯びた方
- 心不全といわれている方、閉塞性動脈硬化症や深部静脈など循環血流量増大によって悪化しうる状態の方
- 悪性腫瘍のある方
- 妊婦、および、産後の安静時の方
- 月経時の方
- その他、医師が不適当とみなした方
- 麻痺のある方、12歳以下の子供、意思疎通のできない方
治療について
- 治療時間は20分です。
- 治療回数は、最初の3週間で6回まで(週に2回が目安)、その後は2週間に1回です。
- パッドを貼るだけで治療に入れます(治療部位または部位近くのピアス等の金属類はあらかじめ外しておいてください)。
- 痛みはほとんどなく寝た状態でリラックスできます。
治療の流れ
最初に専用パッドをご購入していただきます(4枚セット、税込3,300円)。専用パッドは個人差がありますが20回程度ご使用いただけます。個人使用なので衛生的です。
2回目からの治療は予約制となります。治療が終わった時点で次の予約をしていただきます。
効果があがった時点で治療終了となります。判断は先生にお任せください。